よく開封したウイスキーって、どのくらい大丈夫なんですか?
とか、
未開封の古いウイスキーって飲めるんですか?
なんて聞かれる事があります。
基本的には、「ほとんど、大丈夫」 と答えてます。 何年でも何十年でも。。
理由は経験的に飲めないってことはほとんどないし、心配なら飲んでみれば良いから。
開栓したワインや日本酒を1ヶ月後に飲む方はあまりいないでしょうが、
しかし、ウイスキーでの1ヶ月はまったく問題はないです。
ただし、個体差や条件があるから飲んでみて大丈夫ならOKという感じでいいと思います。
例えばストーブの前や直射日光が当る場所に置いたりは厳禁。
つまり、考えられる最低限の気を遣っていれば、基本的に大丈夫であるでしょう。
ちなみに私の経験で60年以上前のボトルを美味しく飲んだこともあります。
では、何年前のウィスキーの品質に変化がしないわけではなく、当然、変化します。
変化というより劣化といった方がいいでしょう。
といっても 劣化している = 飲めない ではありません。
この劣化しているという感じを感じられるかというと、一般的にはあまり感じられないでしょう。
おそらく、大丈夫でしょうか?と聞く方の感じは飲めるのか飲めないのかを聞いていると思うので
ということから 「 ほとんど、大丈夫 」 ということなのです。
時間が経過したからといって劣化だけでなく、反対に美味しくなることもあります。
それが「瓶熟」と言われるのでしょう。
品質が低下して劣化し元の状態から何か失っていく感じや味わいが複雑なものになって
元の状態より何か+αされた感じの状態になる場合もあるということです。
でも、お店ではある程度の知識がない方に対してお答えする場合、瓶では熟成しません。
とお答えする事もあります。 これはただ単にややこしくなるから・・・
なにも勉強しにきているわけでもない方に難しく話しても面白くないでょうからです。
では、樽での賞味期限はどうか・・・
熟成庫の樽の中でウイスキーは確実に進化しています。
ただし、これはまだすべてが科学的に解明されている訳ではないのです。
これはウイスキー樽を管理する職人さんは経験でどうすれば良いのかを知っているのです。
前に
熟成の記事を書いた時にも書きましたが、やはり
『 熟成はロマン 』 です。